カテキョ。


「昨日はね、俺とヒロと後もう1人の同僚と、3人で飲んだんだよね。」

一言一言がゆっくりと、そしてその間には沈黙が毎回のようにあった。

「知佳チャンと付き合っているのは聞いてたよ。ヒロも本当に真剣だったよ。」

「だけどね。あいつ、昨日はいつもより早いペースで呑んでた。」

「何かあったのかって聞いてもアイツ答えねぇんだよね。」

「でもグダグダに酔ってからは、知佳チャンに申し訳ないって言っていたよ。」

「えっ……?なんで?」

急にあたしの話題が出てきたから、あたしには分からなかった。