レストランを出て、空を見上げると星が出ていた。

昼間は汗が出るほど暑かったのに、夜風は少しひんやりしていた。


それでも先生が隣にいてくれて心は暖かかった。


「少し、歩く?」


先生が誘ってくれて、あたしたちは近くの丘の上にある公園まで歩いて、ベンチに座っていた。

なれない高めのヒールあるパンプスに少し足が痛んだ。

先生が、近くの自販機から温かい缶コーヒーを買ってきてくれた。


缶コーヒーを飲みながら、2人の間に流れる穏やかな沈黙を心地いいと感じていた。


高校生の頃、沈黙が嫌でマシンガントークをしていた自分を懐かしく思っていた。