先生とさようならした日からあの日から、もう3年が経とうとしていた。

3年の月日によって街なみもずいぶん変わった。

先生がアルバイトをしていたゲームセンターは閉店して、もう違うテナントが入っていた。


あたしも専門学校を卒業して国家試験に合格した。

4月から晴れて、理学療法士として病院のリハビリテーション科に就職していた。

先生とさようならをした頃、全く似合わなかったスーツも、着慣れなかった白衣も今では普通に着こなすことができるようになった。


恰好もメイクも変わった。

無理して背伸びなんてしなくても、大人として扱われることが日常化していた。