ヒロアキは、隣の家の建て替え工事に来ていた大工さんだった。

工事にくるメンバーの中では、若手だったようで、いつも近くのコンビニでたくさん飲み物やお弁当を買う姿を見かけていた。

話したこともなかったし、名前も知らなかったけれど、時々、あたしがコンビニで立ち読みしているとふと目が合って、会釈するなんてこともあった。


本気で恋愛したら裏切られる。
そう思っていたあたしだったけれど、なぜか彼のことは気になっていた。