先生がスタッフルームへと入って行ってしまった後、あたしは確信した。

これで先生との恋愛は終わったのだということを痛感していた。

先生の中であたしとの恋愛はもう過去の恋愛になっているのだと思った。


あたしはスタッフルームのドアを茫然と眺めながら、先生にもう一度謝った。


そしてさよならをした。

これが本当のさようならだと思った。


「先生、さよなら……。」


そう、ぽつりと言って、あたしも店を後にして、歓迎会へと向かった。


新しい恋愛をしようなんて、そういう気にはなれなかったけれど、先生との恋愛はこれで終わったのだと思った。