それからショウヘイには何度か別れ話を切り出した。

しかし、別れ話をする度にショウヘイはあたしの家の近くまでやってきた。


時には、
「先輩に脅されている。俺の支えは知佳だけなんだ。知佳がいないと死んでしまう。」

「こんなに俺は思っているのに……。学校に淫乱だって電話するぞ。」


そんな話を持ち出されることもあった。


 
あたしはもうショウヘイとの関係に疲れ果てていた。

先生のことを思い出すような精神的な余裕さえこの時にはなかった。