もう空には星が光り輝く頃に、根負けしたのか、妥協したのか、それとも何かの策略なのか、意図はよく分からなかったが、最後にショウヘイが言った。


「ひとまず、着信拒否を辞めてほしい。」


あたしもその言葉を聴いて少しだけ妥協してしまった。

あたしが甘かったということは、この時には分からなかった。


でも、もうこれ以上ショウヘイと話をしたくなかった。

「わかった……」

渋々返事をしたあたしに、ショウヘイは小さくガッツポーズをして、笑顔を見せた。


そしてショウヘイは安心したように帰って行った。