「じゃぁな。知佳。」

先生はあたしにさよならを告げた。

あたしはさよならを言うことが出来なかった。


電話は切れた。
 



さようなら、先生。

さようなら。


あたしの手首には、ヒロアキに貰ったブレスレットがしっかりと巻かれていた。