次の日の数学の時間。

やはり数学は苦手なままだったから、この時間が憂鬱でたまらなかった。

教室の窓際の席で、後ろから2列目の席から、数学の先生の授業をBGMにぼんやりと中庭を眺めていた。


隣ではクラスでトップのメガネ君が一生懸命問題を解いていた。
後ろの席からも板書を写すペンの音が聞こえる。

受験が迫ってきているというのに集中できなかった。