ことが済むと帰りの駅までショウヘイはあたしを送ってくれた。

ショウヘイの家のマンションから駅までの道を歩きながら、あたしはショウヘイから小さな包みを手渡された。


「これ、あげる。恥ずかしいから帰りに見て。」

「いいの?ショウヘイ、ありがとう。」

「受験、もうすぐだとなかなか会えないでしょ?お守り代わり。」


恥ずかしそうに言うショウヘイに、あたしは素直な気持ちでお礼が言えた。