これ以上一緒にいると、あたしはまた好きだと思ってしまう。

「先生、あたし友達待たせているから……」
「あっ、そっか。じゃあさ、また連絡していいかな?」


初めてだった。

先生から連絡していいかなんて聞かれたことは今までなかったし、先生の方からメールが送信されることはなかったからなんだか少し嬉しくなった。

「はい……。」
あたしは戸惑いながらも返事をした。


「じゃあな。またメールする。」

そう言っている先生の言葉を最後まで聞かず、あたしは先生に背を向けて逃げるように走って友達の所へ戻った。