黙り込んだあたしを先生はどう思ったのだろう。

「うそうそ。俺の友達、今年ここで教育実習だったんだよ。それでその時の生徒に文化祭に呼ばれたからということで俺は付き添いです。ＯＫ？」

先生は苦笑いをした。

「まぁ、サキと知佳の制服姿が見ることが出来てよかったけどね。」

またサキが最初に出てきたことに少し胸が痛かった。

でもそれより気になったのは、今日の先生は、冗談ばっかり言っているということだった。

いつもの先生ではないような感じがした。

あたしの知っている先生は、いつも微笑んでいて、落ち着いていて、優しい言葉をかけてくれた。

でも今日の先生はとてもテンションが高くて、冗談ばかり言っている。
そんな先生にあたしも一緒になって笑ってしまう。