そんなこと夢みたいだって、言われるかもしれないけれど……。一生に一度の恋だっていい。そんな恋が出来る相手に巡り会いたい。


「はいはい……未也、もう行きましょ。お店が閉まっちゃうわ……」



「ん。いつでもオッケイだよ」


そしてアタシ達は連れ立って歩き出した。遥香の隣は、ジロジロ見られるので居心地の悪い時もあるけれど、そんなマイナスを差し引いてもアタシは遥香が好きなので隣を歩いている。



美人でスタイルのいい遥香とアタシでは、同じ服でも着てみると違う。

あーもっとメリハリがあったら似合うのにと、いつも羨ましい。

それでも好みが似ているし、遥香に選んでもらえば間違いないので、買い物に付き合ってもらうことが多い。

そこでアタシ達は、お互いに似合いそうな服を見つけたり、お気に入りのショップをチェックして買物を楽しんだ。