人目のあるところで話すことではないので、遥香とアタシのアパートに行くことにした。 向かいながらも、勘のいい遥香は何か感じているようで、努めて冷静にしていた。 一言でも触れてしまったら箍が外れるように言葉が溢れてしまいそうで、アタシの口数も少なくなっていた。 食事を作る時間も勿体なくて、駅ビルのデパ地下で買ったお惣菜を提げて家につく。 冷蔵庫から麦茶を出して飲みながらお惣菜をお腹に納めると、遥香がにこりと笑った。 「……もう…待たなくていいでしょう?」