なのに、なんで今は一人なんだろう。 携帯の番号さえ知らなくて、連絡が取れないことに焦りがつのる。 あんなに笑って あんなに好きだって言ったのに、どうして何も言わずに消えてしまうのか。 ぼんやりした視界に、カーテンから洩れた光が部屋を横切っていた。 時間を確認して、まだ早いけれど身支度のためにシャワーを使うことにする。 ぽっかりと胸に何もなくなった穴を抱えて。