結局、制作発表会というものは商品よりもタレントのゴシップにくらいついて書かれるものらしい。 明日のスポーツ新聞に、この話は取り上げられるだろう。高遠さんにとっては、注目の新人の初ゴシップだととらえられているはずだ。 考える時の癖で、唇にあてた指を噛み砕いてしまいたいという誘惑にくらくらする。 偶然だけど、アタシは彼女を高遠さんの舞台の客席で見ていた。 舞台のチケットを贈ったり、食事をともにすることは普通のことなんだろうか。 芸能界を知らないアタシにはよくわからないことだ。