「……いいから。落ち着いて」 アタシの頭の中では、たくさんのスタッフに捜されている高遠さんの図まで出来上がって軽いパニックに陥っていた。 高遠さんは、そんなアタシの背中をとんとんと叩いた。 「じゃ、深呼吸して」 言われるままに従う。 「大丈夫だから。きっとまだ撮影場所の確認や機材の設置に時間がかかってるから」 「…ごめんなさい」 アタシはうな垂れるしかなかった。