「"はる君"ねぇ…
…っていうか私見たことないんだけど、実際はどんな人なの?」

咲ちゃんの言葉にぱあっと顔を明るくさせて話し出す。

「あのねっ、はる君はねっ、
すごくかっこよくて優しくてちょっとクールで頭がよくてスポーツ万能で…「あーうん、つまり完璧なのね」

咲ちゃんの言葉にうんっと頷く。

「完璧だよっ!
あんなにかっこいい人いないっ!」

そう言う私に咲ちゃんがふーん…と言って私を見る。

「…結乃は"はる君"は幼なじみっていうけど…ほんとはどうなの?
好きなの?」

え?好きなの?って…

「そりゃ好きだよっ!」

大好き!大大大好きだよ!

「…あー…多分それ違う。
恋愛の意味」

「…恋…愛…?」

「そう。好き?」

そう言われてうーん…と考える。