ガチャ…

「…ただいま」

不意に声が聞こえてきてビクッとする。

……か…

帰って来ちゃったぁああ〜!!!!

そう思ってもうとてつもなくパニクる私。

どうしようどうしようっ!と

あっちに行ったりこっちに来たり。

そう、聞こえてきたのははる君の声。

もうちょっと余裕あると思ってたよぉ〜!!

すると…

ガチャ…

リビングのドアが開かれて、そこには…

「はっ…はる君…!」

「結乃っ?」

…頰に傷を作ったはる君がいた。

「は、はるく…き、傷がっ…」

「…ああ、大したことないから気にするな。
それよりお前…「大したことだよっ…!はる君っ、消毒しなきゃ消毒っ!」

そう言ってソファから立ち上がる。