実ははる君と私は別々の高校に通っていて、

ここの交差点を右に行くと私の通う女子校、

左に行くとはる君の通う共学の高校に着くのです。

「じゃあ私、今日の放課後そっちの学校行くね!」

「…いや、俺が行くからお前は校門で待ってろ」

「…また〜?…」

そう言ってしゅんっとうなだれる。

はる君、いつも私のこと迎えに来てくれるけど…

私もはる君のことお迎え行きたいのになぁ…

「とにかく、いいな?」

「……わかった」

私がそう言うと、はる君はフッと優しく笑って私の頭を撫でる。

「…じゃあな」

「うん、また放課後にっ!」

そうして私たちは別れ、私は学校への道を急いだ。