「ごめんねはる君っ、お待た、せ…!?!?」

「…いや」

はる君はそう言って、

階段から思いっきり落ちそうになった私を受け止めてくれた。

「あ、ありがと」

「ああ」

はる君はそう言うと私の頭をポン、と撫でて玄関に向かう。

「お邪魔しました」

「行ってきまーす!」

「行ってらっしゃい、悠真君、結乃」

そういうママの言葉を背中に、はる君と一緒に家を出た。

「ねえねえはる君っ、今日ね、私編み込みしてるのっ!見てっ!」

そう言ってはる君に編み込みしている部分を見せる。

「…へえ、綺麗にできてる」

「ほんとっ!?」

「ああ」

「嬉しいっ、ありがとうっ!」

そうして歩いて10分後、一つの交差点に来た。