と、そこにははる君の靴と、

はる君のいつもの靴よりも

少しくたびれたスニーカーが揃えてあって首をかしげる。

「お客さん?」

「……うん。お兄ちゃんのお友達」

真奈ちゃんは声を潜めてそう言う。

「ゆーちゃん、お兄ちゃんって学校でどんな感じがわかる?」

「え?あ、う〜ん…わかんない…
はる君、いつも私のこと迎えに来てくれるから私から行ったことないの。
行きたいっていってもダメだって言うし…」

さっきもちょうどそれで落ち込んでたし…と付け加えると

そっか…と腕組みする真奈ちゃん。

「はる君、どうかしたの?」

「…う〜ん…そのお兄ちゃんの友達っていうのがね…「結乃?」

真奈ちゃんの言葉を遮ったのは…

「はる君っ!」

「お兄ちゃん!」

そう、はる君!