そう思ってそわそわしていると…

『…はい』

ドキーンっ…!

は、はる、はるっ…

「はる君っ…」

なんでインターホンに出るのがはる君…!?

普段は高確率で佳奈さんなのに…!!

「ええええーっとね、お、おすそ分け…!」

そう言うと今度は10秒後に扉が開く。

「…わざわざありがとな」

「う、うんっ…
あ、あのね、これ冷蔵庫に入れてって…」

「…ああ。じゃあ」

淡々とそう言って

ドアを閉めようとするはる君に、

一瞬焦ったのち…

「ま、待ってっ…!」

そう声をかけてはる君を引き止める。