「…電車通学って言ってなかったか?」

「うんっ!
でも今日はおばあちゃんの家に泊まってたから♪」

「へえ…」

そう会話をするはる君たちを見て、

心臓が嫌な音を立てる。

はる君たち…

仲良さそう…だな…

それに篠加さんが

いつも電車通学ってこと知ってたり、

いろんな話するんだ…

それに篠加さん…

…やっぱり美人で、はる君と並んでて

なんだか別世界みたいに思える…

そう思ってぎゅっと

カバンを握っていると、

篠加さんが今私に気づいたように

にこっと微笑みながら言う。

「…おはよ、結乃ちゃん」

「お、おはよう…」

その声になんだか

威圧感のようなものを感じて

一瞬びくりとする。

そんな私には目もくれず、

再びはる君に話しかける篠加さん。