「…そういや今日も行けないと思う」

「あ…そ、そうなんだ。また喧嘩??」

「…ああ」

そう答えて前を向くはる君に

いつもはなかった寂しさが芽生える。

一緒に帰れないんだ…

残念だな…

そう思って俯いていると、

不意にはる君が私の顔を覗きこむ。

「どうした?」

「っ…!なな、なんにもっ…!」」

そう言ってバッと顔を背ける。

ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…

ど、どうしよう…

心臓の音、

はる君に聞こえてないよね…!?

そう思って深呼吸を繰り返していたとき。

「悠真くーん!!」

その声にえ?と振り返ると、

「おはよっ♪」

「…篠加」

なぜかいつもは出会わない

篠加さんがいた。