幼なじみはトップのヤンキー!?

「あぁ〜!編み込みがぁ〜…」

そう言ってはる君を睨んでも涼しい顔でグラスに口をつけるばかり。

うぅ…

唸っているとフッと微笑まれて私はちょっとむくれてそっぽを向く。

「…結乃、映画観るか?」

「………」

「………おやつ食べながら」

「…………た、食べるっ。
あの恋愛映画観ながら!」

そう言うとはる君は再び笑ってソファから立ち上がる。

「ポップコーンなら棚にあるから」

「わあっ!何味かなっ?」

そう言って棚まで走っていくと、不意にさっきの質問が誤魔化されたことに気付いた。

…まあ、いっか。

私は心の中でそう呟いて、

キャラメルと塩のポップコーンを取ってソファに座った。