「…委員は手伝わなくていいって言われた」

「あ、そうだったんだ」

「ああ。まあ見回りで時間も取れなかったしな。
…って、真奈、それ分量計ってないだろ」

そういってテキパキと分量を計る

はる君を見て昨日のことを考える。

そっか、やっぱり見回り忙しかったんだ…

あのあと結局一回も会えなかったもんね。

あの綺麗な人と

ずっと一緒だったんだろうな〜…

チクっと胸が痛んだのがわかったけど、

気づかないふりで

真奈ちゃんが探していたみりんを渡す。

「ありがとうゆーちゃんっ。
あ、ついでにお醤油取ってきてくれる?」

「はーいっ」

そう返事をしてお醤油を渡すと

はる君がチラッとこっちを見て

お醤油を取り上げた。