結乃side

翌日。

昨日、あのあとは7時に目覚めたあと、

うちのママも佳奈さんも真奈ちゃんもいない家で

はる君特製クレープを心ゆくまで頬張り、

お腹いっぱいになった時には

その直前にあった嫌な気持ちは

すっかり消えていた。

そうして次の日である今日、

私ははる君と途中で出会った

春樹君と登校しながら

戸惑いの声をあげていた。

「え、えーと、つまり…?」

「だからね?
超超タイミングが悪いことに、
"はる君"が文化祭委員になっちゃったから、
これからは俺と帰ることになっちゃうんだけど…」

眉を下げてそう言う春樹君に、

私の視線は自然と

はる君の方に向いてしまう。