「…もう少し寝とけ」

「う、うん…あの、はる君が運んでくれたの…?」

「…ああ」

そう言ったはる君に再びぎゅーっと抱きつく。

「ありがと…あとね、助けてくれたのも…ありがとう…」

そう言って離れて、

なぜか放心しているはる君に微笑みかける。

「ほんとに、ありがと」

「っ……ああ」

はる君はそう言うと

ベットの側から離れて部屋を出て行く。

私はそれを見届けてもう一度目を閉じた。