「美紅ー!高城先輩呼んでるよ。」 「えっ?」 名前を呼ばれた方を見ると、爽やかな笑顔でこちらに手を振る男子生徒。 高城涼。 私より2つ年上の同じ学校の先輩。 そして、私の初恋の相手で、初めての彼氏。 「帰ろうか。」 恥ずかしがることもなく、高城先輩は私の目の前まで来て、さりげなく私の鞄を持つ。