太陽が眩しい。
セミはとっくの前から、暑さに負けじと煩く鳴いている。
ちょうど来週から夏休みで、学校中の子供達は夏休みを楽しみに待っていた。


「噂?なんだ、それ」
「あれ、ショウ、知らない?
今、うちの学校で結構広まってるって話。聞いたことないの?」

今日は、夏休みの冒険の詳しい日程を決めよう、とレアラの家に集まっている。
家に入ってくると、すぐにレアラのお母さんが紅茶とチョコチップクッキーを出してくれた。

「今、今年の8月13日に、空から大量の光る氷が降ってきて、地球が破滅するかもしれないっていう話だよ」
破滅という言葉に、レアラがビクッと反応した。

「破滅だとぉぅぅ?!そんなら、破滅する前にちゃっちゃと冒険行こうぜ!」
「待てよ、ルーク。地球が破滅するわけないだろう?
サラルカ村かどこかが破滅するだけで、地球規模にはならないに決まっているよ」

「ショウは相変わらず冷静でストレートだねぇ。けど、はやく行ったほうがいいのは確かじゃない?」

「そ、そうだね...いつにしようか?」