「ねぇねぇ!!永久虹石だってよ!!
あたしたち4人でその宝石を見つけない?」
クリアが声を弾ませて言った。

ところが、
「馬鹿言うなよ、クリア。
村の外なんだろう?村の外に出る事は禁止されているじゃないか。ましてや、僕たちみたいな中学生が『村の外に出して下さい。』なんて言ったらどうだ。
王様に首をちょん切られるぞ」
ショウが即論破した。
ルークも「そうだそうだー」と言っている。

するとクリアが、「ふっふっふっ....」と笑い出した。

「あんたら、何言ってんの?
ーーこっそり抜け出せばいいじゃない」


「アホか。そんなことしたらもっと首ちょん切られるぞ。手足も切られるかもな」

「まったく優等生だなショウは。
ばれなきゃいいんだよ?わかる?」
この異常な好奇心は何故起こるのだろうか。
答えは簡単である。中学生だからだ。
「私も行きたいな...」
なんてレアラが呟きはじめ、男子2人組はぎょっとした。

ーーーあのレアラでさえも行きたいと言っているのに、今更怖いなんて言ってられない。

「よし、再来週の日曜日から夏休みだ。
行くならこのタイミングしかないね」
ショウがパタンと本を閉じて言った。

「おお...!いいねいいね!冒険!
この最強面子4人組なら、本当に永久虹石見つけられるんじゃないかな?!」
クリアは今にでも走り出しそうなテンションだ。

「わぁぁぁ...!楽しみだなぁ!物語みたいな冒険だね!」
そして目を輝かせるレアラ。

ルークも、興味が出てきたのか、窓の外の太陽を指さして「待ってろよ!!俺たちの永久虹石!!」と叫んでいる。

ショウも、好奇心に胸を弾ませていた。

「じゃあ、夏休みに決行でいいな?!青春の大冒険!!」
「詳しい日時とかはあとで決めようか」
「なんか、隊長とか記録係とかつくりたいね!!」
クリアが言った。