乱れた髪と呼吸を整える。

ひとつ深呼吸をすると、思い切って中庭に入った。

先輩の居場所はすぐにわかった。

さっきの大勢の人たちはどこに行ったのか、先輩はひとりで木の下に腰掛けていた。


「塁先輩っ」

絶対いま顔赤い。

「ん?」

先輩と目が合う。

「えっと、ちょっといいですか?」

「おう」

先輩は優しく微笑んでくれた。