「まーあとはもってかれちゃったけどね!
あたしに残ったのは健康な体と運動神経くらいかな?
でもさ、あたし桜空のこと一番好きだよ!」
ニコニコ笑う柚空に俺も自然と微笑んだ
「そうだなー、でもお前には補習が必要みたいだから明日から補修な!」
「えぇー!待って、あたしバイトが、、、」
一気に表情が変わってまるで百面相
「バイトはどんくらい入ってんの?」
「えっと、、、7時からだいたい、、、夜中とか?」
いやいや、夜中ってお前まだ高校生だろ?
最後の部分濁らせたってことわ、、、
「何時?」
「えっと、、、、日付変わるくらい?」
はっきりした時間を言いたがらない
まーでも日付変わるくらいってことだけわかればだいたい予想つく
「お前バイト先で年齢偽ってんだろ?」
「そ、そんなこと、、、」
こいつがバカで助かった
「まさかと思うけど、、、」
「あ、別にやらしいお店とかじゃないよ?!コンビニ!!」
ほんと扱いやすいわ
「時間変えてもらえよ。」
「だ、だめ!」
急に下を向く柚空
俺はこいつの表情見ただけでなんとなく察しがついた
「そこまでする理由があるわけか。
その理由わ?」
「ごめん、それは言えない!
大人は信用しない。
歳偽ってることも店に言いたきゃ言えばいいよ」
「別に言わない。
だってまた次も同じことするだろ?」
あまりに必死なもんだから
相当な理由があるんだろ?
また見せる切なそうな顔に俺は思わず頭を撫でようとした
バチンッ
急に俺の手を払いのけた柚空はなにかに怯えていた
手?
怯えた柚空はごめんなさいと言うと走って逃げていった
手、、、、頭触られそうになって、、、、
まさか殴られるって思ったのか?
俺はただただ柚空のあの怯えた顔が頭から離れなくて気になって仕方なかった

