新選組〜猫みたいな君が好き〜





東「では行ってくる。」


 東御は部下を数人引き連れて裏市場へと向かった。


 此処に残る部下は四人。


 これなら…………イケる。




 私達は牢屋に戻り、作戦の準備をする。



 寝た振りをしていると、もうみんな寝静まる時間。



 見張りの奴もうとうとし始める。




 私は合図で、床を一回小さく叩く。



コツ



 他の四人が合図を確認し、逃げやすいように体制を整える。



 私は、大きく息を吸い、見張りの奴の頭に集中する。




男「うっ…………あぁ…………」



 男は悶えながら頭を強く押さえ、倒れた。



 やべ、強くしすぎたかも。



 桜が気絶したのを確認すると、男の懐へと手を伸ばす。



 そして、難なく鍵を手に入れた。



 その鍵で音を立てないように枷を外す。





 幸運な事に、牢屋の鍵も持っていたので、柵は壊されずに開けられた。



 私達は安堵のため息をつく。




 調べ通りだと、階段を登った扉の前にも見張りが居るはず。



 静かに扉を開け…………



 後ろから男の鳩尾に一発。




 辺りを見回すと、誰もいなかった。



 私はその時、違和感を覚えた。

 

 ………………………………都合が良すぎる。




 どうして男は牢屋の鍵も持っていたんだ?



 見張りの男は牢屋に背中を向けていた?



 何故誰もいない?



 東御が居ない夜に、他の二人が寝ているとは考えにくい。




 罠か………………?



 後ろを振り向くと、桜達は目を輝かせている。



 希望の光が見えてきて、嬉しいのだろうか。



 その笑顔を見ると、疑心暗鬼になっていた自分が恥ずかしく感じる。



 考え過ぎか…………


 前向きが一番だもんね。




桜「やった…………此処から、出られる!」




 桜は玄関に向かって一目散に駆け出した。



 誰もいない事に安心したらしい。



美「桜っ!まだ単独行動は…………」





 !!!!!!





 なんで…………なんでアイツがいるんだよ…………?




 私は叫んでいた。



美「桜っ!後ろ!!」



 え?、と振りむいた桜の目の前には……………