新選組〜猫みたいな君が好き〜




 明日に迫る、私達の決断の日。


 労働の時間が終わり、牢屋の中で睡眠を取ろうと横になるも…………



 眠れない。


 何故だろう。


 緊張だろうか。


 不安だろうか。



 様々な感情が胸の奥から込み上げてくる。


 此処から、みんなの所に戻れなくて、私はどうするんだろう。



 桜達はどうするんだろう。



 そう疑問に思ったとき、視界の隅でモゾモゾと動く影が見えた。



 もしかして…………



美「みんな………起きてる?」



桜「美夜も?……………なんか、眠れない。」



千「ウチもや。瞼が、一向に閉じて来ないんや。」


桐「同感。」


楓「俺も。」



 やっぱり、みんな眠れないんだ。




 私はさっき思った疑問をぶつけてみる。




美「みんなは……………此処を出たらどうするの?」




千「ウチは家族んとこ戻るよ。あの日、東御に見つかってから会ってへんし。きっと探してる。」



桜「私も。…………ま、場所わかんないけどね。ゆっくり探そうかな。」



桐「俺は山奥で静かに暮らしてるよ。俺の力は、街では苦痛にしかならないし。」



楓「俺は約束した友達の所に行く。これ以上心配されたくないからな。」





 みんな、しっかり決まってる。



桜「美夜は?どうするの?」



美「私は…………みんなの所に行く。もし、私の事を受け入れられなかったら、ふらふら旅しようかな。」



桜「……………そっか。大丈夫だよ。」




 私は心の中で桜にありがとう、と呟く。



 みんなと別れるの、寂しいかな。



 もっと一緒に居たいけど…………


 
 それぞれ、決めた事があるから、邪魔しちゃダメだよね。



 私も、自分が決めた道をゆこう。



 
 そう、心に決め、ゆっくりと瞼を閉じた。