数日前、朝稽古が終わり、朝餉に向かうとき。



 私は総司、左之、平助、新八と長い外廊下を歩いていた。



美「あっちいーー…………」



平「あっちいーー…………」




 朝だというのにジリジリと照りつける夏の日差し。



 こればっかりはどうにもならない。



 熱気のこもる道場は暑い。



 ダラダラと流れる汗を拭う……………



 あ。



美「手拭い部屋に置いてきた。」



総「あーあ。じゃぁ何で拭うのさ。僕の使う?」



美「いや、悪いよ。」



新「俺の鉢巻でm「却下」…………即答かよ。」



平「あ!俺も忘れた!……新ぱっつぁんのは使わないからな。」



新「何も言ってねぇよ!」



左「俺の使うか?汗拭いてねぇよ。」



総「ちょっと。僕がさっき聞いたんだけど。」



美「喧嘩しないの。左之、大丈夫だから。」