さて、登山当日！

お天気は晴れ。
綺麗な青空ーーー。

せめて山ガールに見えるように
色とりどりのスパッツにショートパンツはいて、先輩から借りたピンクの山用のジャンパーとリュックで。

可愛い山ガールファッションに
テンションあがってきた！


しかし…
いざ、登りはじめると

辛い…
こんなの小学生、登るの？
ガーン。
先輩は後ろから
わたしのペースを見守っては
言葉をくれる。

「麻友、辛いのは今だけ。」
「麻友、その岩を越えたら、振り返って
下を見てごらん。」

うわぁー
ほんとに振り返ってみたら
木々の間から湖がチラッと見える！
笑顔のわたしに

「頂上の景色、もっとすごいよ。」と。

辛いけどがんばろう。



…そうしてついた山頂からの風景は


絶景。


遠くの山々まで見渡せて
湖面は鏡のよう。
風景がうつって、キラキラしてる。

ここまできた道のりを思うと
大感激。
どうしよう、少し泣きそう。

真知子先輩は
「感動したでしょ、麻友。
これはここに来た人しか味わえない風景なの。
なにもしないで、こもって彼の連絡待つのもいいけど、外の世界には
まだ知らないことがたくさんあるんだよ。
28歳、結婚も考える年齢かもしれない。
けど、彼がすべてじゃないし、ベストかどうかはわからないんだよ。
麻友がほんとうにどうしたいか、ちゃんと考えなね。」

はい、ありがとう、真知子先輩。
今日のこの風景、忘れない。