「こんにちは。優恵さん」 野原先生は、いつものように 笑顔で迎えてくれた。 「調子はどうかな?」 「いつも通りです」 「そうか、率直に言うね あなたの腫瘍は・・・ 少し大きくなっている。これから 症状がひどくなってくるかもしれないから、薬を出しておくね」 「はい。ありがとうございました」 私は診察室を出て薬を貰った