そんな気持ちも、現実の薫を見ると直ってしまう。 我ながら実に単純だと思う。 「やややや柳瀬さんっ!?」 あ、しまった。 薫の可愛さのせいで、無意識のうちに頭を撫でていたようだ。 頬を染めて照れる薫も実に良い。