「柳瀬さんっ!コレ見てください!脅迫状ですよっ!!」



サンサンと照りつける日差しの中



優雅に中庭でティータイムを楽しんでいた私の耳に入ったのは、高校生の男にしては高い声。



クリーム色の髪に、まるで女の子のような顔立ち。



本人は気にしているらしい156センチという身長。



彼の名前は伊藤薫。



つい何日か前に付き合ったばかりの、れっきとした私の彼氏だ。