可愛い彼氏とクールな彼女





「柳瀬さぁぁぁん!!!」





犯人を特定したその日の昼。




めったに私のクラスに来ない薫が教室に来た。



私は嬉しさのあまり、薫を自分の腕に収める。




すると上がった、クラス中からの悲鳴。




そんなことなど気にもとめず、私は薫が震えていることに気がついた。




「どうした?」




「ーーーった……」