「わあ!くれるの!?」 さっきまでやつれていた薫は、マフィンを見るなりたちまちキラキラと瞳を輝かせた。 当たり前だと返事をすれば、可愛らしい小さな手でマフィンを受け取る。 ハムハムと頬を膨らませて食べる姿はまさしくリスのよう。 嗚呼、可愛い…… 今日も私は身悶えするのだった。