可愛い彼氏とクールな彼女





「柳瀬さぁぁぁん!僕、もう怖くて死んじゃうよぉ!」




本日も相変わらずの可愛さでやってきた薫は、あの果たし状以来、平和に過ごしていた。




それなのに、いつ来るかわからない恐怖に精神的にきているらしい。




心なしか、少々のクマらしきものが目の下に見える。




「薫、これ」




そんな可哀想な薫に、私はマフィンを作ってきた。





薫は見た目通り、ハンパない甘党である。