「もう一度俺を、優美のそばにいさせてほしい。」

真っ直ぐな瞳が私に向いている。

私も同じように見つめ返して、左手を重ねた。

「私も、これからもずっと悠のそばにいさせてほしい。」

しばらく見つめ合った後、誓うようにキスをした。

「優美、愛してる。」

「悠、愛してる。」

離れていた時間を埋めるように、お互いの愛を確かめるように、私たちはキスを重ねた。

ねえ、悠。

私たちはお互いを想いすぎていたんだよね。

それが時には空回りして、すれ違って。

傷つけ合ってしまった。

その時はまたこうして、お互いの心に歩み寄って、想いを伝え合っていけばいい。

そうやってお互いの愛を深めていこう。

私たち2人なら、きっともっと幸せになれるーー。

                                 完