笑顔の裏側に

その後疲れたせいか、すぐに眠ったが、夜中、身体中の痛さに目が覚めた。

喉が乾いてゆっくりリビングに降りて行くと電気がついていた。

まだ誰か起きているのだろうか。

バレないように少し覗くと、ソファーにお母さんが座っていた。

その横でお母さんの肩を抱くようにしてお父さんが座っている。

時々聞こえる嗚咽からお母さんは泣いているようだ。

やっぱり辛かったんだろうな。

何かに当たらないといられなかったんだろう。

そう感じた。

でも私だって辛いよ。

どうして私は愛されないのだろう?

どうして生まれてきてしまったのだろう?

何度、そう考えただろう。

愛されたい。

いつだってそう願ってきた。

だけどそれが叶うことはないのかもしれない。

そう思ってそのまま部屋に戻った。