次の日。

お互いにバイトがなかったので、マスターに改めて謝罪にお店に向かった。

越川先輩はシフトは入ってないらしい。

だから安心してお店に行くことができた。

またしても菓子折りを持って。

昨日と同じく、温かい言葉で迎え入れてくれ、気にしなくていいと何度も言われた。

その代わり、これからも客として来ることを約束した。

そんなの私に気を遣わせないための約束だって分かってたけど、マスターの優しさに甘えることにした。

そしてお店を後にして、悠と帰路につく。

「悠。」

視線が私に向いた。

「カフェのバイト、辞めないでね。私なら大丈夫だから。」

「心配するな。」

そう言われて頷くしかなかった。