そうしてみんなに祝われ、幸せな誕生日が終わると、すぐに試験勉強が始まった。

講義によっては試験のものをあれば、レポートを出せばよいもの、そのどちらも課されるものもあり、ただひたすら机に向かう。

土日は大学のメディアにこもって勉強していた。

寝る時間も少し削って、頑張った結果、単位は大丈夫だろう。

テストが全て終わると、夏休みに入った。

夏休みは悠と出かけるのはもちろん、彩花、舞、美憂とも出かける予定がある。

映画に水族館、新しくできたショッピングモールや人気のカフェなど、盛りだくさんだ。

だけど夏休みとなれば、悠は実家に帰らないといけない。

バイトもあるため、そんなに長くはないらしいけど、2週間は実家で過ごすと言っていた。

その間1人になる私のことを心配していたけど、大丈夫と言って笑って見せれば、仕方なく帰って行った。

必ず夜は電話することを約束して。

そんなに心配しなくてもと思いつつも、若干の不安は自分でも拭えなかった。

テストにより、悠は週末実家に帰らずに、私と一緒にいたから、約1ヶ月ほど1人で眠っていない。

いざ1人で眠れるのかと言われるとすぐには首を縦に触れなかった。

だけどもうそろそろ悠に心配かけないくらいには戻りたいとも思っていた。

1人でも大丈夫だと悠を安心させたい。

お母さんのことは吹っ切って、強くなりたい。

だからこそ、自分を試す期間としたいと考えていた。