笑顔の裏側に

「せっかくいい雰囲気だったのに。もう来ちゃったな。」

いたずらな笑みを浮かべて、インターフォンに出てくれる。

私は頰の熱を冷ますように手で仰ぎながら、玄関に向かった。

ちょうど業者の方が玄関に入れてくれているところで私は印鑑を押すだけだった。

そして玄関でビニールや緩衝材を剥がしていく。

悠がリビングに運び込んでくれ、私は掃除用タオルで拭いていく。

綺麗になったところで、雑貨品を入れていく。

その間悠は散らかった玄関を片付けてくれていた。

全ての片付けが終わり、最後に玄関に掃除機をかける。

それも終わって、掃除機を持ち上げた時、ふらついて、壁に激突した。

掃除機は足元に落下し、リビングにいた悠が駆けつけてくる。

「どうした?」

「ごめん。手が滑って掃除機が落ちただけ。」

そう言って再び掃除機を持ち上げ、廊下の隅に置く。

「お昼ご飯、今から作るからちょっと待ってて。」

そう断って、キッチンに向かう。

お茶を入れて、テーブルに置く。

手早くチャーハンを作り、急いでテーブルに持っていく。

少し遅めの昼食をゆっくりとる。