笑顔の裏側に

なかなか寝付けなくて、布団の中でもぞもぞと動く。

そのうちいつの間にか微睡んで、自分の叫び声で目が覚めた。

荒い呼吸を繰り返して、息を整える。

身体中冷や汗でベタベタで、シーツと枕カバーを外した。

そっと自室を出て、ソファーに近づく。

規則正しい寝息が聞こえてきてホッと胸を撫で下ろした。

冷蔵庫から水を出し、コップに注いで喉を潤す。

それから洗濯機を回して、もう一度シャワーを浴びた。

鏡に映る自分の顔は青白くて、隈もうっすらと出来上がっていた。

その顔から目を逸らし、さっさと着替えて、化粧で誤魔化す。

そして自室に戻った。

携帯を開けば、まだ4時すぎ。

こんな時間に何をやっているんだろうと呆れる。

何もやることもなく、ベットの縁に寄り掛かってぼんやりと過ごしていた。

アラームが鳴って目が覚めた。

ふんわりと眠ってしまったようだ。

いつ止まったか分からない洗濯機からシーツと枕カバーを取り出し、とりあえずハンガーラックに干した。

まだ物干し竿がないため、仕方がない。

次に部屋着を洗濯機にかける。

リビングに行けば、まだ悠はぐっすりと眠っていた。

何時に起きるか分からないため、朝ご飯の支度はやめておいた。